2001年9月21日●金曜日

ここの奥様は中国茶を飲んでいるせいかスリムできれい。目の保養になるんです。

まさにお茶三昧。お茶やさんに伺って、様々なお茶をご馳走になってきた。先日、中国へお茶の買い付けに
行かれるときに、お願いしたもののお金を払ったりするのが目的だったのに、すっかりご馳走になった。

●ご馳走になったお茶●


  ・凍頂烏龍特選(トウチョウウーロン)青茶

  ・大紅砲(ダイコウホウ)青茶

  ・太平猴魁(タイヘイコウカイ)緑茶

  ・満天香(マンテンコウ)緑茶

  ・蘭香鉄観音(ランコウテッカンノン)青茶

  ・茗攻生輝(ミンメイセイキ)工芸花茶

  ・鳳凰白葉単叢(ホウオウハクヨウタンソウ)青茶

大紅砲の茶葉
味と同じでおおらか

太平猴魁の茶葉
茶葉がとてもきれい

 最初にいただいた凍頂烏龍は、特選。軽やかで明るい水色から想像するような明るい味と香りでした。ちょっとミルクっぽい香り。甘くて口当たりの良い味。これが凍頂烏龍かあ、茶語の凍頂烏龍よりずっと美味しい!

 次は恐れ多くて、多分一生自分では口にしないであろう大紅砲が出てきて、ちょっと緊張してしまった。でも実際に1煎目をいただいておや?なんだか軽い、かいだことない香り。味は緊張をほぐすような丸い味としか言いようのない味。とっかかりやつっかかりの無い不思議なお茶。2煎目の香りは頭を打たれたよう。何が1煎と違うのか?とても良い香りがした!何だろう?花?味は相変わらず優しい。お茶やのご主人曰く「非常に均整のとれた味」とか。そうかあ!

 お茶請けが甘い物になったので緑茶へ移行した。さっきまでの茶壺ではなく蓋碗で。太平猴魁はすんなりした茶葉で味も香りもまさにそんな感じの、素直でさわやかで優しい、水色も女性的なお茶。

 その次にいただいた緑茶の満天香は一見、碧螺春に似ていたが、よく見ると碧螺春より葉が大きく力強い。煎てていただくと、香りは甘い!さっきの太平猴魁より、味の輪郭がしっかりしていて甘みの次に心地よい渋みが来る。水色もさっきのより濃い黄色。しっかりしたうまみ。

 次はまた青茶へ。蘭香鉄観音をいただいた。これは字のごとく蘭の花のようなお茶。鉄観音では木柵が好きで印象に深いので、この蘭香鉄観音の茶葉が緑に近く、水色も凍頂烏龍などに近いので、しみじみ見てしまった。香りは凍頂烏龍とは異なるもので、花。茶の名の通り。フレッシュですがすがしい。

 茗攻生輝は工芸花茶。新作らしい。ここのお茶やさんは、このような工芸花茶を発明した中国のお茶やさんに買い付けに行っているので、情報が早い!最近では、その元祖のお茶やさんのまねをして、あちこちで工芸花茶をねつ造するが、元祖である所から仕入れている。飲まないで見ているうちに時間が来てしまって・・・その間何していたか?最後のお茶をいただいていました。

茗攻生輝
中から美しい薔薇のつぼみ
 最後にいただいたのが、今回、金欠の私が唯一買ってきた、鳳凰白葉単叢というお茶。これ、茶壺に入れて、お湯をさす前に香りを確かめさせてくださったのですが「マスカットの香り!ほんとうに!」。味もマスカット!これ、珍しいし気分転換に買ってきました。

 こんなにご馳走になりながら、なんて悪い客なのでしょう。ごめんなさい。でも、とても楽しかった。

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