2001年10月6日●土曜日
人には好みがある。それは誰でもが持つオリジナリティにつながる。好き嫌いというのはそれと違うと思う。
何か嫌いな食べ物があるとする。それをみんなが美味しく食べているのに自分が食べられず「私これ嫌い」
と言うのはどうかなあ。黙って、そっとよけておけばいい。
なのに自分がどんなにそれがイヤか嫌いか、とうとうと話したがる人がいる。
あまり好き嫌いのない私は、そういう場面に合うと、食べていることがいけない気がして。

お茶、紅茶、コーヒー・・・嗜好飲料は、もちろん好みで飲めばいい。
これも「私はこれがだめ」とはっきり言う人が多い。
本当にそうかなあ。例えばコーヒーにしても、実に様々な飲み方、豆の種類、焙煎、煎れ方がある。
全部のものを、自分の知識の範囲だけでくくって決めつけるのは危険だし、面白くない。
自分はこういう風にした方が好きだなあ、くらいに思っていたい。

人もそう。
この人が嫌いと決めつけたくはない。
自分のこの部分と合わないだけ、と思っていればいい。
それでも誰かを攻めたくなるとき、自分は殻に入っていて二度と出て来れなくなる気がする。
そんなつまらないことの、なんと多いことか。

back