食いしん坊は、恥ずかしいことで損だとずっと思っていたけれど、素敵なこともある。
先入観が少なくて、あまり好き嫌いがないと、何にでもニュートラルに接することができる気がする。
と、今日はお友達と一緒に近所のお茶やさんへ遊びに行ってきました。
いいなあ、すてきだなあ、竹の茶盤。電気で沸かすポット・・・。お家では普通の電子ポットで、しかも茶舟の
代わりに陶器の水色の中鉢なんて使っている。充分に熱くならないから家でお茶を煎れると、香りが出きらない
ような消化不良な感じがする。ここでいただくお茶は、さすがに香りも味も個性が引き出されていて、自分なん
かが勝手に家で、だらだら煎れるより数段美味しく感じられる。奥様の腕も良いに違いない。
今日は朝からだるくて体調がいまひとつ、いつもより鼻が鈍くなっている感じがする。でも、同伴のお友達の方
も、食いしん坊と自ら認める人なので、二人で楽しくいただくことになった。
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今日いただいたお茶
・鳳凰単叢黄枝香（ホウオウタンソウオウシコウ）青茶
・老叢水仙武夷岩茶（ラウソウスイシェン）青茶
・白鶏冠武夷岩茶（ハッケイカン）青茶
・緑牡丹（特級）（リョクボタン）青茶
・高山烏龍（コウザンウーロン）青茶
・日本茶葉烏龍（ニホンチャウーロン）青茶：持参
・八宝茶（ハッポウチャ）青茶
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緑牡丹茶 |
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煎れていただいた茶壺
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始めにいただいたお茶は、この前は最後にいただいた系列のお茶。鳳凰単叢黄枝香（この前は鳳凰白毛単叢だった）。前の果物、こちらは花の香りだと、奥様と友人は感じた。私は最近キンモクセイ茶を時々ブレンドして飲んでいたせいか、花の香りというとあれを思い浮かべてしまう。私には普通の花よりもっと甘い花の香りにも思えた。甘い香りで体が気持ち良いと感じた。水色は淡いので黄色に近いか、味は甘い、体に優しい。気持ちをほぐすお茶のような気がして、最初に選ばれたお心に感謝。大陸のお茶はお国が広いせいか大らかで自然な感じだなあ、と、よれた黒い葉の形が面白く重なるのを眺めながら思ったりしていた。
２番目にいただいたのは 老叢水仙武夷岩茶。岩茶で私が最初に出会ったのは武夷水仙とだけ名打たれたもので、フレンドリーで飲みやすいなあ、と思っただけ、そのころは香りを楽しむという事を知らずにいた。もったい。今回のこのお茶は、次のお茶があまりにインパクトが強かったのであまり印象にないくらいで、申し訳ない。もちろん先のお茶より、はっきりした味わいであったように思うが、なにしろ前後がとても個性的な香りのお茶だった。
３番目は白鶏冠武夷岩茶でした。このお茶は初めての体験と言えば良いかなという香りと味でした。未だに何の、と判然としないのですが、美味し香りで、味もしっかりと脳に語りかけてきました。これで目が覚めた感じ。
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４番目は緑牡丹（特級）。茶壺ではなく、ガラスポットで供されました。これは工芸茶の一種で、創造した方の名前が、緑牡丹の前に冠されていますが、ぼんやりしていた忘れてしまいました。特級と一級では、この工芸茶に関して言えば、雲泥の差があるように思います。一級は砂っぽいとか、煙っぽいと感じてあまり美味しくないのですが、特級は違います。味が済んでさわやかです。これは創造お茶やさんから直接買い付けたようです。このような工芸茶は、見る楽しみがまた格別。次第に開いてゆく様は心を解きほぐすのにも似ている。
５番目は高山烏龍。これがですね・・・筆で表しがたいほどに素晴らしいお茶でした。香りがまるで特農ミルク。これに比べると今までの凍頂や高山は植物性のコーヒーミルクかもしれません。くらっとするような良い香りで酔っぱらいそうでした。味も美味しい！まろやかですが、明らかに標高の高い場所で採れたという特徴的な黄色い水色と甘さ。お聞きすれば相当高価で売れないだろうお茶なので、売ってないそう（納得）。台湾系のお茶は、念入りに揉まれた香りの高いものが多い。大陸のものとは明らかに違う。どちらのお茶も手に入るのは幸せだ。
６番目は私が試しに持参した、日本茶用の茶葉で作った日本茶葉烏龍。香りは初めまさに日本茶、でも次第に烏龍茶に。味はあっさりすっきり。ほんとに２つのお茶のあいの子でした。
最後は八宝茶。最近いろいろ試しているので興味深い。菊の香りと味が強く感じられ、苦みと氷砂糖の甘み。
薬膳茶というおももちでした。しかし八宝茶のブレンドは、それこそルールがあまりないので、乾燥果物などを混ぜたら、もっと飲みやすくなると思われます。杏、プルーン、干しぶどう等は手に入りやすいからしてみようか。
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まったく悪い客はいたものです。こんなにご馳走になってしまいました。
今回は、最初にいただいてだるかった体に美味しかった、鳳凰単叢黄枝香と、初めての味と香りでインパクトがあった白鶏冠武夷岩茶を買わせていただいてきた。
でもこれ、果たして自宅で上手に香りが引き出せるだろうか・・・ 。一瞬、奥様を連れ帰りたくなりました 。
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