2002年2月4日●月曜日

今日は、前々から友達を一緒に連れて、市内のお茶屋さんに
行くと約束していた日。お茶屋さんと言っても、お店を構え
ているわけではなく、ネット販売のみのお店。
茶房ヒロというのが名前で、ひっそりとマンションの一角に
あるのです。

この町で始めて中国茶を買いに行ったお店で、電話で行って
見て買えますか?と、大胆不敵にもメールでお問い合わせし
てファックスで地図を送っていただき伺ったのが始めでした。
工芸茶と言われる、花咲くお茶の種類が豊富で、それ目当て
だったんです。しかし、伺うといろいろな茶器もある、お茶
もある・・・時々通うことになりました。

1月末に、中国への買いつけから戻られたばかりで、素敵な
茶壷がいっぱい!
この中の1つは、ページにアップされる前に、私のお友達の
ものになってしまいました。良い者は早いもの勝ちです。

そして、お茶もいろいろ試させていただきました。
2人で「ふーん」「うう〜ん」とお茶の香りと味に酔ってのぼせて帰ることになったのです。
今日いただいたのは、
  ・鉄観音茶
  ・鳳凰単叢 桂花香
  ・安渓鉄観音茶
  ・大紅袍その1
  ・「女乃」香金萓茶(「女乃」で1文字、乳の意味を持つ字)
  ・大紅袍その2
  ・ライチ紅茶



鉄観音茶

鳳凰単叢 桂花香

鉄観音茶は、私の記憶にあるものよりずっと青々とした茶葉で、あっさりとしていました。
最近は丸まった茶葉の主産国である台湾でも、このようなあっさりとした茶が主流になり、
私の好きな、焙じ茶のような色の鉄観音茶は、手がかかる上、人気が落ちていて生産農家が
減りつつあるそうで、寂しい気がする。中国本土でも同じ傾向と御主人が言っておられた。

桂花鳳凰単叢は、始めてのもの。どきどきだったけれど、鳳凰単叢の甘い甘い香りと味で、
うっとりするようなお茶。今まで知っている鳳凰単叢は皆、果物のような香りがしていたが
これはまさに花の芯のような香りが、聞香杯から立ち上ってきた。うーんうーん、と2人で
聞香杯に鼻を突っ込んでいたら、飲杯でも口を近つけると、同じような香りがふわーん、と
鼻に感じられ、そうかあ、そうなのよねえ、と、うなずきながらいただいておりました。 

お茶請けも様々

ドライフルーツが
数種類も出ました

これも買い付けの
帰国直後ならでは
なんとラッキーな

大紅袍その1は、岩茶に良く似た香りと味わいでした。体が暖まりそうな力強い味と香りでしたが、
大紅袍その2は、もっとニュートラルな丸みを帯びた味と薫り。不思議・・・。とても均整のとれた
もので、数々のお茶を飲んでいると、すべてに於いて中庸な大紅袍は、安らぎと安心を与えてくれて
だから高価なのだね、と思いました。このように均整のとれた、どこも突出しないお茶を作ることは
とても難しいことだそうです。


大紅袍その1(右の茶葉写真も)
どちらかと言えば少し小振りな大紅袍
その2は撮影シ忘れです

乳香金萓茶

青く固く丸い茶葉

大紅袍とは、姿も味も香りも
全く違っている

最後にいただいたのはライチ紅茶。
お友達にいただいたマンゴティを飲み切ってしまっていたので、同じ傾向のこのお茶を今回は
買わせていただいてきました。

何しろ年末に、こちらで多めに買った白鶏冠と白葉鳳凰単叢がまだあるんです。

こんなに沢山の種類を1度に見たこともないだろうと思われるお友達は、茶葉の形や色でさえ
様々で、しかも何も加えていないのに素敵な香りがすることに感動していました。

中国茶は、楽しみ方のコツ、と言うかツボみたいなものを知ってしまえば素晴らしいのです。
それを会得するまでは、ちょっとかかりますが、私は幸いにして茶房ヒロさんで、奥様の美しい
お手前で香りと味を引き出されたお茶に早くに出会ったので、幸運としか言えません。

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