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 ● は じ め に 

「こけし惚け」は、研究して詳しく解析するでもなく、ただ、好きなだけ。

だから、間違ったことを書いたりするかもしれません。
主観で綴る、備忘録のようなもの。

産地で買ったこけし、いただいたこけし、オークションで買ったこけし、新しいこけし、古いこけし。
順番もばらばら、並びもちぐはぐ。

親は、関東以南の生まれ育ちで、「こけし」という存在は日本の言葉として、
漠然としたイメージでしか知りませんでした。

すっかり大人になり、仙台に来てから、仲良くしてくれるロマンスグレーのお家には、
いつもこけしが沢山ありました。かわいいなぁ、と眺めていました。

仲良しのガラス作家のお友達の家には、審美眼の厳しい彼女とそのお母様の
お眼鏡にかなった小さめの可愛らしいこけしが、いくつか飾ってありました。

絵本こけしめいじん
「こけし名人」という絵本を買い子供に読み聞かせをしていました。
みやかわ けんじ (著), むらおか みか (イラスト)
出版社: 新世研 (2001/08)
25.2 x 17.8 x 1.2 cm


初めて遠刈田温泉にある「みやぎ蔵王こけし館
にでかけるとき、こけしの絵付け体験をしてみようと
モチベーションを上げる為に、この絵本を持参しました。

「こけし名人」の中のこけしにそっくりのこけしを見つけました。
実在するものだと知り、興奮し、興味を持つようになりました。

ご覧の方はお分かりのように、
木地山系こけし工人:小椋久太郎さんをモデルに
描かれた事が明白な挿絵です。
当時、詳しくなかった私は、館の方にお聞きして知りました。

子供の玩具であったこけし
理屈抜きで暖かい可愛らしい想いを抱いています。
そんな気持ちになってもらえたら嬉しいです。