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● こけしはじめ  


佐藤良子さん左(7.4cm)、右(9.3cm)

すっきりした表情
なのに、どこか愛らしさを感じる。

右の立ち子は、最初に書いた
みやぎ蔵王こけし館での衝撃と感動の記念に
自分のために一本だけ買い求めたもの。

もとより小さい物が好きな傾向が強く
どうしても小さい方へと目が行きます。

右のこけしをロマンスグレーに見せると
さすがすぐに「このこけしと同じ工人だ」
と、胴に達磨を描いた見事な1本を出して
見せてくれました。

あまりの素晴らしさに言葉を尽くして
褒めちぎりました。
しばらく経って「これをやろう」と
手渡されました。
嬉しい反面、申し訳なく。

教訓:いくら好きなこけしでも、正直に
   あまり褒めてはいけません。
   持ち主から奪うような事になり
   かねません。