2001年12月10日●月曜日

寒い日で、粉雪がちょっと風に吹き飛ばされるお天気ですが、茶盤を買いに市内のお茶屋さんまで行きました。

昨夜割った茶壺もここで以前に買いました。
もう1つ気になっていた、可愛い茶壷(丸くないけど)見せていただいて、買うことに。
こんなに可愛いのに1300円なんですよ!これ。
さてさて、買いに着たのに、また居座ってお茶をご馳走になってしまいました。
この電子ポットいいですよね・・・。

今回ご馳走になったお茶

1.四季春(シキハル)

2.翠玉茶(スイギョクチャ)

3.文山包種(ブンザンホウシュ)

4.肉桂(ロウヴエ)

5.大紅砲(ダイコウホウ)


お茶請けには、
蓮糖子、乾燥無花果、
私がちょっとだけお持ちした
阿里山の月餅2種を。
(食べてしまって、ちょっと
しか持って来ることができず)

相当寒い日で今年初めて
フロントガラスが凍っていました。
外は吹雪くのに、
静かで豊かな時間を
過ごさせていただきました。

四季春茶

文山包種茶

肉桂

大紅砲
初めに四季春。凍頂烏龍と同じ茶木を改良して造られたお茶。
すーっときりっとした風が吹いたようなさわやかなお茶。
香りは高山系の甘い香りがして、凍頂です、と出されてもきっと分からない。

次は翠玉茶。これも四季春同様の茶木からの改良品種だそうです。
同系列の香り、味、しかしさっきより甘さがミルクっぽい。
四季春の方が尖った元気な香りと味でした。
翠玉茶の方が優しげな味な気がします(もう舌が馬鹿になったかも)。

3番目は15%程度の浅い発酵の文山包種茶を。
私はいつも蓋碗で適当にいただいてしまいますが、茶壺で煎れていただきました。
柔らかな甘い香りが、ふんわりと漂いました。
お味も優しい、赤ちゃんの初めてのお茶、と言われているゆえんでしょう。
いつでもいただける、こころ休まるお茶です。

4つめは飲んだことのない肉桂でした。
これは数々の茶缶を並べてくださり「どれが飲んでみたいですか?」
という素敵なご質問の果てに選んだお茶です。
岩茶の中の1つだそうです。
岩茶では、ここのお店で売っていただく白鶏冠が、とても好きです。
肉桂も、岩茶独特の力強いけれど優しい香りがしました。
お味も、これが岩茶よね、という味。
はっきりしているけれど、優しいので疲れないお茶。

あ、飲んでいて疲れるお茶、というのがたまにあります。
強すぎて、自分が負けてしまう。

5つめにいただいたのは(いつまでお邪魔するの)大紅砲
これは50gあたり5000円(仕入れ値で!)するお茶なのだそうです
(ひゃああ、買えません、ご馳走になってみるだけ・・・)。
この前いただいた大紅砲とはまた趣が大分違い、またまた驚きです。
この前の大紅砲は、ただただ優しく果てしなく中庸でプレーン。今日のは聞香杯の中で強く長く岩茶の高貴な香りが続きました。
味もこの前のものとは全く違います。
同じなのは中庸でプレーンな感じです。

香りや味に特徴が強く、突出しているお茶の方が簡易に作れ、
このバランスの良いものを造るのが大変なのだそうです。

ご主人曰く「主張のはっきりしたお茶の方がお好きですね。」そう、そうかもしれません。
夜中に疲れて、気分転換したい時に毎日飲むので、香りが良くアロマテラピー効果もあるようなお茶が好きかもしれません。
食事のときに飲んだり、何でも無いときに普段に常飲するなら、きっともっと優しくプレーンなお茶が良くなるかもしれません。

茶盤、茶壺、白葉鳳凰単叢、白鶏冠、買って来ました。
また今日も良い日でした。


back